May, 2013
5月。個展の月に入った。ようやく2/3が出来上がり、残すは展示の鍵となるカットが残っている。今回もモノクロフィルム撮影&バライタプリント、そしてドライマウントで仕上げている。
仕上げの際に必ず必要となる作業がスポッティング。プリント時に入るゴミやホコリの跡を、スミと筆で塗り潰す作業である。スポッティングの巧拙で、写真の質は大きく左右される。上手に塗ると後から見ても全く分からないほどであるが、そうでないと絵の具がてんこ盛りで逆に目立つことになるので気が抜けない。
10日。いよいよ個展がスタート。写真だけでなく部屋の空間としても良い感じにまとまったと思う。皆様宜しくお願いします。
手持ちのフィルム現像液Pryocat-HDがそろそろ底を尽きそうなので、新しい現像液を調製した。今回はHypercat現像液。テスト現像を見た限りは、Pyrocat-HDよりも実効感度は高めで、シャドーの粘りがよい。Rolleifelx standardに付いているTessarなど、暗部がストンと抜け気味になるレンズには良いと思う。
写真展も折り返し点を過ぎた。遠方を含め沢山の人においで頂いている。この写真展を通じて、10年ぶりにお会いした方もいる。中には写真を観て涙した方もおり…本当に感謝である。写真展は31日まで。